ご訪問ありがとうございます。
こちらの記事では、
「セミリタイアで失敗しないためにはどうすればいいか?」についてご説明いたします。
結論から申し上げます。
セミリタイアの現実を知って、具体的な行動計画に落とし込むべし!
以下、順を追ってご説明いたします。
セミリタイアのメリット、デメリット
セミリタイアのメリット、デメリットについてまとめてみました。
- 自由な時間が手に入る
- 会社の煩わしい人間関係から解放される
- 毎日好きなことができる
- 家族との時間が持てる
- 自由気ままに生きることができる
一見するといいことづくめのようですが、一方でこんな声も聞こえてきます。
- 離職状態では社会保障の恩恵に預かれない
- 社会的信用がなくなる
- 戦略を立てて臨まないと時間が無駄になる
- そのうちセミリタイア生活に飽きる
- 孤独になる
- 社会復帰が難しくなる
- 生活資金が足りなくなる
- 地域をきちんとリサーチして選ばないと、田舎の特有な慣習に悩まされることになる
セミリタイアはいいことばかりではないということです。
セミリタイアで失敗したくなければ、これらのデメリットを知った上で、しっかりと対策を立てる必要があります。
セミリタイアに失敗しないために準備しておくこと
移住するなら住む場所のリサーチを徹底的に行う
- 都会か田舎か
- 交通の便はどうか?
- 買い物は便利にできるか?
- ネット回線、WiFiのつながりやすさ
- 夜になると街灯はあるのか?
- 害虫、害獣の存在
- 天候や気温、冬の積雪状況
- 昔からのしきたり、慣習
- 家賃、物価
- 仕事、雇用
- 言葉、方言、語学力(外国の場合)
都会に生まれ育った方の中には、都会の喧騒を離れて、大自然に囲まれた田舎暮らしに漠然と憧れを抱いている方も多いかもしれません。
しかしながら、田舎には田舎特有のルールや不便さがあります。
リサーチを行わず、漠然とした理想を思い描いただけで移住を決めてしまうのは、セミリタイアをする上で一番失敗してしまうパターンです。
都会生活の便利さに慣れているなら、無理して移住する必要はありません。
どうしても移住を考えるなら、期間を決めて旅行に出かけるなどして、本当に自分がその土地で暮らしていけるかどうか?を肌感覚で確認するのがいいでしょう。
セミリタイアに必要な資金を準備する
セミリタイアに必要な資金の計算方法
セミリタイア後の生活拠点となる地域や生活環境によって必要な資金は人によって異なりますが、簡単に算出する方法を以下に示します。
年間必要な資金を計算し、セミリタイア生活を続ける年数を掛ければ、セミリタイア生活に必要なおおよその資金がわかります。
仮に毎年必要な資金が300万円だとします。
40歳でセミリタイアに入り、80歳で天寿を全うすると考えます。
その場合、300万円 × 40年 = 1億2000万円です。
この数字が現実的かどうかという話はさておき、40歳の時点で1億以上の資金を持っていれば、容易にセミリタイア生活に入ることができそうです。
ただし皆が皆80歳で寿命を迎える訳ではありませんので、ある程度の余力は残しておく必要があります。
扶養家族がいる場合には必要な資金の数字が変わってきますので、その場合は数字を調整してみてください。
いきなり大きな資金を準備できなくても、アルバイトや年金で賄いながら生活する方法もある
完全にリタイアするのではなく、アルバイトをしながら生活を送るというやり方なら、最初から大きな資金を用意する必要はありません。
ただしアルバイトに時間の大半を持っていかれるような働き方をしてしまっては、何のためにセミリタイアをしたのかわからなくなります。
もちろんその仕事が自分の生きがいになっている場合は別です。
ですが、大半の方にとってセミリタイアする理由の1つは重労働から離れて好きなことをすることのはずです。
本末転倒にならないように、生活を維持するための労働は必要最低限にする必要があります。
また、年金を利用する場合は、年金を受け取れる歳になるまで所定の費用を支払い続ける必要があります。
年金が不要であれば支払う必要はないかもしれませんが、将来のことは誰にも予測できません。
収入の1つとして年金を考慮しておくことは、セミリタイアで失敗しないためのリスクヘッジにもつながります。
社会的信用があるうちに用意できるものは用意する
会社を退職してセミリタイア生活に入ると、社会的な信用が一気に下がります。
会社員であればあまり気にならなかったかもしれませんが、以下のものは審査が通りにくくなります。
- クレジットカードの申し込み
- マンションなどの賃貸借契約
- 土地・建物の売買契約
- 住宅ローンの申し込み
特に移住を考えている方は、移住先で住む場所が見つからないということがないように、会社を退職する前に物件を見つけて契約しておくといいでしょう。
セミリタイア後の生活の計画を立てる
没頭できる趣味を持つ
セミリタイアすることで働くことから引退し、悠々自適に過ごすことを思い描いている方も多いです。
しかしながら、何の趣味も持たないまま引退生活に入ってしまうと、毎日やることがなくなってしまう弊害も出てきます。
脳や身体の退化現象が起こり、最悪の場合認知症の発症につながってしまいます。
仕事にずっと打ち込んでいて特別な趣味をこれまで持たなかったという方は、何か1つでも没頭できることを先に見つけておくことをお勧めします。
ひとつ注意することがあるとすれば、後述する「社会復帰を考える」段になった際に、次につながる自己教育を進めておくことは非常に賢明な時間の過ごし方です。
例えばセミリタイア生活に入って1日中ゲームをして遊んで暮らしたいと思ったとします。
決して他の人の趣味を否定する訳ではありませんし、やりたいことをやることがセミリタイア生活の醍醐味でもあります。
ただしセミリタイア生活に飽きて社会復帰しようと思った際に、就職の面で不利になるリスクが伴うということだけは意識しておきましょう。
詳しくは後述する「終わりを考える」の項目を参照してください。
健康を維持する
せっかくセミリタイア生活に入って自由な時間を得られたとしても、健康でなければ生活そのものを続けることはできません。
食事のバランスを考える、嗜好品(タバコや酒など)を減らす、運動をするなどの習慣は、セミリタイア生活に入っても健康を維持するために必要です。
健康を維持するための習慣は、セミリタイア生活に入ればすぐにできるというものではありません。
新しい行動を無意識に習慣化できるようになるためには、最低3週間の期間が必要です。
普段から意識して行動に取り入れておけば、セミリタイア生活に切り替わってもスムーズに健康的な生活習慣に入ることができるようになります。
「終わり」を考える
セミリタイア生活を終えて社会復帰する場合
セミリタイア生活に飽きてしまって社会復帰したいと思うことがあるとします。
そういう時に、すぐに社会復帰ができるかどうか?ということも非常に重要な視点です。
離職生活が長引くと、仕事をしていた感覚も忘れてしまいます。
再就職を考えた際に、セミリタイア生活をしていた期間のブランクをどう埋めるか?は非常に悩ましいところです。
履歴書を書く際や面接に臨む場面を想像していただければわかりやすいでしょう。
「そこまで考えるのは億劫だ、セミリタイア生活を辞めるつもりは一切ない!」と思われる方は、資金面のやり繰りはもちろんのこと、生活に飽きのこない工夫が必要です。
文字通り”人生の終わり”を迎える場合
家族や身内が近くにいる場合は、自分の死後を遺された家族に託すことになります。
問題は1人で生活している人です。
セミリタイア生活を続けている人の中には、誰とも会話をしないまま1日を終える方もいらっしゃるようです。
人との交流が疎ましいと思う方は無理にする必要はありませんが、挨拶など最低限の会話さえしない生活では、一生孤独な生活に陥ります。
誰にも気づかれないまま一生を終える「孤独死」を本人が望んでいたとしても、後処理に関わることになる関係者の方々(遺族や警察など)にかなり大きな迷惑をかけることになります。
自分の死後処理だけは自分では片づけることができませんので、何かあった時に連絡と信頼を寄せられる人を最低1人は見つけておくことをお勧めします。
セミリタイアしなくても幸せに生きる道を模索する
ここまでお読みいただければもうおわかりでしょうが、多くの人が憧れる「セミリタイア生活」には案外お金がかかるものです。
地域特有の習慣やしきたりに従わなければならないといった、少々面倒な事案が発生する場合もあります。
生活環境が変わることで、それまで当たり前にあったものがなくなる不便さもあります。
「どうなったら幸せか?」という基準は人によって違います。
人によっては、セミリタイア生活など考えずに普通に働いていた方が幸せだと感じるかもしれません。
今の仕事が辛いと感じるなら、セミリタイアではなく転職を視野に入れることも検討するべきかもしれません。
セミリタイアは「幸せに生きる」ための手段の1つです。
理想の人生の姿をイメージし、後悔のない人生を歩んでいきましょう!
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